香山均釉楕円鉢
商品解説
薄手の大型水盤に優品が見られる香山だが、本器のような鉢は極めて数が少ない。香山らしい色調の均釉ですが、少し斑紋を見せており、美しい景を成しています。40cmを越える大きさながら、薄いシャープな型は「カミソリ香山」の作風を楽しめる仕上がりです。林景を表現した雑木の寄せ植えや株立の優しげな樹の風情を引き立てるでしょう。足に小さなホツレはありますが古さを考えれば保存状態は良好です。木箱付。落款:平安香山
※現品限りの商品です。
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作家プロフィール
陶名:平安香山(へいあんこうざん) 本名:小池一雄(1905~1990年)
東福寺と並び称せられる日本小鉢界の雄。小鉢だけではなく中大鉢もつくり、また水盤の名手だった。作品はいずれも反り、歪みの少ない端正な器型で知られ「カミソリ香山」の異名を取った。盆器制作活動はほぼ昭和一代に渡り、兵役期から終戦を挟み、昭和38、39年に至る休眠期を除いておよそ40年活動している。しかしタタラづくり主体の作陶だったため、非常に手間暇が掛かり、その数は万には届かないと推測される。戦前作は登り窯、再興後は電気窯による焼成が主体。作品は紫泥、朱泥、白泥、黒泥、梨皮泥などの泥物から辰砂釉、鶏血釉、均釉(香均釉)、緑釉、瑠璃釉、蕎麦釉、白釉、黄釉などの釉薬鉢、また染付、色絵、金銀彩と多岐にわたり、浮彫や透彫もある。昭和48年に陶号を二代香山に譲り、自らは香翁を名乗る。これ以降は香山工房として活動し、父子合作も多い。
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