東福寺織部釉南蛮丸鉢

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￥154,000 税込

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商品コード： W018862

口径11.5cm高2.5cm

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商品解説

　南蛮鉢を意識した粗めの胎土を使い、型も南蛮風に仕上げられた珍しい作品。透明あるいは淡い白釉を全体に掛け、ワンポイントで緑釉も施釉した味わい豊かな作品です。美濃の織部焼を意識したのでしょうか。内側にも釉薬が施されていることから水盤を意図した可能性もあるが、釉の掛かり具合からおそらく初穴と思われます。東福寺の作品では類例を見ない珍品です。観賞鉢としてはもちろん、小品の文人、寄せ植え、下草と使用頻度も高い一枚。目立った傷はなく保存状態は良好。落款：東福寺

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作家プロフィール

陶名：平安東福寺（へいあんとうふくじ）本名：水野喜三郎（1890年〜1970年）

　陶芸界では無名ながら今日の日本盆器の世界で最も人気、評価の高い作家。昭和4〜5年頃、趣味の盆栽を生かし鉢づくり専門の陶業家となる。以来、約40年に渡り作品を世に送る。東福寺盆器の器型・釉薬は非常に多彩かつ大小様々な大きさがあり、単独で見て味わいに富むだけではなく「盆栽を植えてよく映る」実用性が特色。バリエーション豊富だったのは晩年に至るまで自家の窯を持たず「賃借り窯」で焼成したからであり、またそれを可能としたのが京焼で発達していた分業システムだった。東福寺は生涯に数万に及ぶ鉢を世に送り出した。個人の作家としては異例の多さである。しかも大部分は登り窯による焼成だったため、釉色などは一点ごとに異なる味わいを見せている。個々により評価に差が出たが、それが東福寺の人気の高さと言える。