石峰雨竹製緑釉外縁袋式長方鉢
龍窯(登り窯)を再興してまで再現したかった古渡鉢の味わい
商品解説
紅泥盆器の最高峰「為善最楽」の名品を彷彿とさせる袋式長方型の鉢。太幹の本格模様木から洒脱な風情の樹まで幅広く使うことができる型で非常に人気が高く、同型を模倣した作品も多い。たっぷりと厚塗りされた釉薬と丸みのある型が見事な調和を見せる逸品です。落款:石峰雨竹・他
※手づくり、かつ登り窯での製作のため、型や寸法、釉薬の色調に微妙な差異があります。予めご了承下さい。
ブランドプロフィール
次世代の盆栽愛好家へと繋ぐ 現代に再現された 中国釉色名盆器
石峰雨竹製色鉢は、樹鉢の本場である中国・広州の窯元で焼成された現代中国鉢である。いずれも古渡鉢の名品を参考に作られたものではあり、型・寸法はもとより、釉色の美しさや窯変による発色の変化など、一見しただけでは本歌との見分けも困難なほどの高い完成度を誇る。昨年の国風盆栽展(第91回展)に併設された立春盆栽大市の売店ブースで初めて紹介された際には、並み居る盆栽作家や売店業者、愛好家から絶賛され、初回の輸入分が即座に完売するという異例の事態となった。 本器製作の仕掛け人は、株式会社エスキューブ会長で、羽生や銀座に店舗を構え、盆栽や樹鉢の売買を幅広く手掛ける森前誠二氏。「古渡鉢が日本から海外へと大量に流出する中、次世代の愛好家が国風展などの大舞台に、当たり前に使って頂ける鉢を遺したい。」との想いで開発に乗り出し、数年の時間をかけてようやく完成を見たという。古渡名品の模倣ではなく、完全に再現すべく、明朝時代に築かれたという「龍窯」を再興。現代のガス窯や電気窯では再現できない「火変わりの変化」を得ることで古渡の味わいを見事再現してみた。登り窯は炎を安定させることが難しく、不良品が生じる確率が高く歩留まりが低い。また燃料の入手など問題点も多く、窯入れは半年から1年に1回という。そのため作品数はごくわずかとなる。まさに盆栽や樹鉢に精通する栽匠が妥協することなくこだわり抜いて再現した、最高の古渡写し鉢です。
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